盲亀の浮木  序破急の如く


by tohisuyah

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スリラー

舞い蹴るの 炎のダンス 花火かな

華麗なる 黒豹の所作 白になく


無駄のないパワー溢れる動きは、人の目を釘ずけにし、感動を与える。
マイケル・ジャクソンの黒豹のごとくスキがなく、そして花火のような爆ダンスは、世界の若者の心を鷲ずかみした。
しかし、その手におえないほどの財産の無駄が、アーティストの命の炎を消すことになる。
 
M・寂尊 ムーンウォークで月に還る。

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by tohisuyah | 2009-06-27 22:51 | 四季

全蹼目

八つ潜けて 落日仰ぐ 波間の鵜

大波小波。
大きな悩みは、小さな悩みを駆逐する。
他人様の悩みを引き受け、自分の悩みを消す作業を仕事という。
吐いた唾は呑みこめぬ人間も、鵜が吐いた鮎は頂いている。
さまざまな情報を鵜呑みにして、踊らされ、
大不況の憂き目をみる落日の時だが、日はまた反対側から昇る。

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by tohisuyah | 2009-06-26 13:29 | 四季

歴史散策

足曳きの 山の広場に 財間の目

「和漢の戦史 古今の英俊 説き去り 説き来たり 終世倦まず」
尾道散策・藻塩草・落葉かごの著者 財間八郎の碑、千光寺西端にあり。
空を抜け、海を漕ぎ、時をめぐりし財間の見た景色。
太宰治より10歳年長、生誕110年。

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by tohisuyah | 2009-06-25 09:17 | 四季

奢りと驕り

梅雨時期に 雹の降る日は あるまいに

世に、名君と呼ばれしリーダーは、万人を養えば万人から、億人を養えば億人から、逆に養われているという謙虚さを持ち合わせた明君を言うらしい。
世にリーダーの数多かれど、票田もらいて田を涸らし、人を案山子にする迷君に、票を降らす天はなし。

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by tohisuyah | 2009-06-24 22:01 |

金比羅参り

金毘羅の 奥の院にて 蝶の舞い

多度津より讃岐路をたどって琴平へ。
金刀比羅宮は海神様。
荒海に例えられる人生の安寧を保つ大権現。
沖ゆく船は、復元力を失えば、即転覆。
セブンイレブンジャパン丸。
現場の声聞かず、マニュアル操船。
もったいない弁当の大量廃棄で、海神の錨に触れてしまったか。
まだまだ、海原をバランスを失って走る船、数多あり。

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by tohisuyah | 2009-06-23 17:52 | 四季

致知の一日

父の日に シトシトピッチャン 雨が降る

「小高い丘の城跡の崩れかけた東屋で、その子は父を待っていた。
この日の朝に帰るはずの父であった。
それが三つ目の朝となり、四つ目の夜が来て、五つ目の朝が雨だった」で始まる橋幸夫の歌。
ちゃんを待つ大五郎の「子連れ狼」は1972年のことだった。

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by tohisuyah | 2009-06-21 18:40 |

孟母のソナタ

盲目の ピアノフォルテ 虹の花

子供は皆、神の子であるが、神からの授かりものとして育てる親は稀である。
自分の子として育ててしまう。
辻井伸行君の母は、平成の孟母なるか。
一度母の顔を見たいと言った感謝のことばに、母の姿は見えねども、その夜空には、虹の花が咲いたに違いない。

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by tohisuyah | 2009-06-20 21:03 | 四季

風の幹

シラカシの こぼれび揺れて 昼寝かな

ブナ科の白樫は、照りつける陽光を、そのゆたかな簾葉でさえぎって、ここちよい陰だまりを演出する。
ハンモックに揺られて、吉本隆明のテープでも聞きながらの風は最高景。

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by tohisuyah | 2009-06-18 12:47 |

雨上がり

噴水の 光をふらす 曼陀羅華

きらきらと 光の中を 噴水が 咲かせた花は 曼陀羅華鏡

噴水が霧吹き状に風をよび、きらきらと空気中を渡ってゆく。
水は万物に変化して、輝かぬ試しなしと西脇順三郎が覗いたであろう万華鏡の季節。

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by tohisuyah | 2009-06-17 22:35 |

遠雷

桑原や 神鳴りさまは 飛来神

昔、お蚕さんの餌になる桑原に雷がよく落ちて、茅原には落ちないということから、神鳴りの日には蚊帳を吊って、クワバラクワバラと唱えながら、子供はヘソを隠して、落雷を避けるおまじないをしたものである。
平成の、桑の木も蚊帳もない梅雨時に、田の上にそそぐ雨。

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by tohisuyah | 2009-06-16 22:33 |