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盲亀の浮木  序破急の如く


by tohisuyah

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葉隠れ

秋枯れの 十色装う 陰の濃さ

お芝居の、緞帳をおろすように山が枯れ、2ヶ月余りで木の葉が地表に舞い降りて、今年もお仕舞い。
幾重にも敷き詰められた、落ち葉のシャギー。
子供の頃の、濃い色の秋は、どこに行ったのかと・・かくれんぼ。

by tohisuyah | 2008-10-18 05:33 |

火中の栗拾い

暴落の 栗を拾らいし 相場なり

「相場のことは相場に聞け」「もうはまだなり、まだはもうなり」という相場用語があるが、一喜一憂して、癌だと思い自殺したら癌でなかった如くの愚が現れやすい。
バスに乗り遅れても次のバスを待つ難平(なんぴん)のゆとりがあれば、安きを売って高きを買う損を免れるが、博打には、手を出さないのが一番お得のようで・・。

by tohisuyah | 2008-10-17 21:44 |

月と雁 紅葉狩り 

冴え渡る 秋のまん中 月鑑

凛光が、塵も埃も吸い上げて、張り詰めた空気を渡っていく。
昼は、紅葉の赤が渡り、夜は月に雁が渡っていく。
かぐや姫もこんな夜に渡って行ったのだろうか・・。
天蓋のまん中に穴を明けたような月の引力。

by tohisuyah | 2008-10-16 08:32 |

千夜一夜

秋夜長 ふと目覚めしは 夢千夜

夢には、見覚えのない景色や見知らぬ人物を覗くことがある。
ひょっとしたら、もう一つの地球、もう一つの時間が幾重にもネットされていてのではないか・・。
宇宙の端末である脳みその中では、日々生き延びる為の阿弥陀くじをひく作業が、毎夜繰り返されているのかも知れない。

by tohisuyah | 2008-10-15 08:27 |

だんだん

神々の 出雲マラソン 応援団

この10月、神々がお集まりの出雲の国で、20回目の全日本大学選抜駅伝が開催された。
玲瓏の秋晴れの中を走るもの応援する者が一体になって、まるで神にささげる祭のよう。
だんだんと・・。
雲屯の出雲の走りが、伊勢路を走り、箱根を走り、そして世界を走る。

by tohisuyah | 2008-10-14 10:56 |

龍のハシゴ

立ち昇る 尼子の里の 野焼きかな

尼子の義久・倫久・秀久の3兄弟が、毛利に幽閉された安芸高田の向原の地は、今ものどかな田園風景が生きている。
刈り取られた稲の株。
燃ゆる籾殻の煙が、もくもくと畝って龍のごとく空にたなびく。
あまねく生き物は、逆鱗に触れたとき、そのハシゴを昇るのだろう。

by tohisuyah | 2008-10-11 09:27 |

エントロピー

里山の 窪みにたまる 秋の炎

森羅万象、熱エネルギーで生老病死を演じるのであるが、草莽の万物を照らす如来の光こそ、里山の窪みに下りて遊び、やがて暮れていく。

by tohisuyah | 2008-10-10 12:25 |

ノーベル経済賞さがし

釜割れて 穴よりのぞく 秋の空

株価が一万の大台を割って、穴あき(無政府)状態。
水は動かねば腐るが、資本も流さねば、それに乗っかる物流もない。
売れない買えないでは、一億総国民、樽の中のディオゲネスになっちまう。
金融ダムに溜まる賞味期限切れの紙幣にかわり、新札を刷って刷ってスルーする。
億から兆へ、兆から京へ、単位は無量大数まで無限大。

by tohisuyah | 2008-10-09 14:37 |

カオス

コスモスは 春に遅れて 秋を咲く

ノーベル物理学賞・南部陽一郎・小林誠・益川敏英の3氏。
「素粒子の対称性の破れ」という小さな小さな種の研究が、人生の秋にやっと実ったようで、春と秋の違い、男女の違い、対称のようで少しの違いが、宇宙を膨らましたということか・・。
凸凹に感謝。

by tohisuyah | 2008-10-08 13:54 |

役者の後ろ姿

姨捨の 楢山の秋 緒形逝く

楢山節考の緒形拳さん、後期高齢を待たずして71歳でラストシーン。
背中のある役者だけに、水戸黄門の演技が見たかった。
復讐するは我にありのような、忌まわしい事件が多発する時代。
救うのは、縁の下からの声である。    

by tohisuyah | 2008-10-07 21:52 |